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2013/02/05 00:31
九州発アイドル・LinQ、リーダー上原あさみが東京ラスト公演「地方からでも夢はかなう」
九州発のアイドルグループ・LinQが、東京でのワンマンライブ『ゴーイング マイ ウェイ!〜上原あさみ東京ファイナル〜』を3日、恵比寿リキッドルームで開催した。5thシングル「CHIKU-TAKU / ゴーイング マイ ウェイ!」のプロモーション活動期間が終了するとともに、LinQのリーダー・上原あさみの卒業が決定しており、上原が東京のステージに立つのはこの日が最後。上原は東京のファンに向けて「地方から始まった私たちの夢。地方からでも夢はかなうんだっていうことを、全国の皆さんに見せて行きたいと思います」と、LinQを卒業してもその夢をサポートしていくことを誓った。
ライブが開幕し、後ろの壁までいっぱいにLinQファンで埋まった会場を見て、上原あさみはしばし涙。「だってさぁ…むっちゃ人おるんやもん! 前回のリキッドこんなに埋まってなかったやんなあ?」と、確実に東京のファンに受け入れられている事実、そして自身の東京でのファイナルステージに駆け付けてくれたファンの温かさに感激のコメント。
LinQ東京組は、いつも以上に気合の入った汗だくのパフォーマンスでヒートアップさせつつ、トークパートでは「上原あさみ推し」の称号を賭けたクイズや、エピソードの披露でほっこりさせる。上原との出会いのエピソードでは、「LinQって何だろう?って思って検索したとき、オーディション掲示板で上原あさみさんがメチャ叩かれてて(笑)」(一ノ瀬みく)、「オーディションの日にあさみさんがお手伝いされてて。ピンクのワンピースにめっちゃ毛皮のベストを着てて、オーラあるなって(笑)」(原直子)「どこのセレブ? みたいな(笑)。清楚な感じなのにファーでめっちゃ威圧感」(一ノ瀬)、「お姉ちゃんが(上原と)友達で“久しぶり、大きくなったね”って言われたけど、あまり覚えてない(笑)」(天野なつ)など、袖に引っ込んでいるのをいいことにイジリまくり。
リーダーの上原は、コワモテのキャラが定着し、メンバーを引っ張る気合の入った姿勢から、敬意と親しみを込めて“総長”とも呼ばれている。しかし「昔は声も可愛くて、めっちゃこの人アイドルやって思ってたら、いつの間にかこんな低くなって。どこのヤンキーですか?って」(一ノ瀬)と、このキャラも一日にして成ったものではない。「私はずっと、“強くなりたい、強くなりたい”って思ってたら、こんな風になって…」という上原。気の強いメンバーをまとめあげ、アイドルひしめく東京に乗り込んでも戦えるグループへと高めていくために、彼女は“総長”になっていったのだ。それはメンバーも「あさみが今みたいな感じになってくれたから、LinQも強くなった」(一ノ瀬)と認めているところだ。
ライブもラストスパートに入る前、ステージに一人残った上原はファンに語り始めた。
「東京に初めて来たのは一昨年の11月、「カロリーなんて」の発売のときに10名で来ましたね。そのときもみんなで泣きました。初めての遠征では15時間かけて高速バスに乗って新宿アルタ前に着いたんですね。今回は新宿アルタ前で(新宿ステーションスクエアでのライブ)、凄かったですね! こうやってタワーレコードさんに本州に渡る橋をかけてもらって、東京にきてすごく変わりました。踏むステージもドンドン大きくなったし、ホントにたくさんの経験をさせてもらったなって、嶺脇社長はじめ皆さんに感謝しています」
「LinQは卒業する日(2月17日)にデビューしてから1年と10ヵ月になるんですけど。私はLinQを卒業してもLinQを辞めません。LinQを卒業してもLinQはずっとずっと私の夢です。ここで出会った素晴らしい30名の仲間と一緒に夢を叶えて行きたいって思っています。地方から始まった私たちの夢。地方からでも夢はかなうんだっていうことを全国の皆さんに見せて行きたいなって思います。これからも30名のそれぞれの色をした光が、虹のように光を放っていけますように、この歌を歌いたいと思います」と言い終えると、「虹」をソロで歌い始め、そこにメンバーが加わっていき、最後には全員で「あの街の空」を歌い上げた。
LinQのアンコールは「替え玉、もう一杯」というのが恒例だが、今回は東京ラスト公演ということもあり、熱い「あさみん」コールでメンバーを迎える。それにこたえるように「Shining Star」「祭りの夜〜君を好きになった日〜」の2曲を全力を出し尽くして披露した。「祭りの夜」で普段は高木悠未が担当する、口に含んだ水を吹くパフォーマンスを「ゆうみおらんしさ、やっとこうと思って」と上原が担当するレアなシーンも。
この日は別れを惜しむファンのダブルアンコールにも応じたLinQ。「今日は『東京上原あさみファイナル』なんですけど、LinQはこれからまだまだ先があります、まだまだ前に進んでいかないといけません。みんななら大丈夫だと信じてるし、私もまだ心配なので、近くで皆のケツを叩いていこうかなと! 2013年はLinQがジャンプするときだと思うので、私が卒業してもLinQは思いっきりジャンプすると思っていて下さい。ただでは辞めませんので」と、上原はステージを降りたあとも、すぐそばでLinQを支えていくつもりであることを明かした。
2月17日の卒業公演まで『LinQ九州、山口ツアー』などまだまだ走り続けるLinQと上原あさみ。これからもまだ九州発・伝説のステージが作られていくはずだ。
なお2月1日発売の雑誌『月刊デ☆ビュー』3月号(オリコン・エンタテインメント刊)にはLinQのインタビューが掲載中。メンバーが「CHIKU-TAKU/ゴーイング マイ ウェイ!」について語っている。