2月に『無人駅』で演歌歌手としてソロデビューし、オリコンランキング総合5位、演歌・歌謡曲ランキング1位を記録して活躍中の国民的アイドルグループ・AKB48岩佐美咲（17）。そんな彼女が29日、千葉県いすみ市のいすみ鉄道・国吉駅で、同曲の大ヒット記念イベントを行い、この日だけの特別列車「わさみん号」の一日車掌を務めた。

　歌の舞台になっている「無人駅」で初めて、彼女の念願だった歌唱イベントを実施した岩佐。イベント当日、国吉駅には約1500人のファンが詰めかけた。そんな中、岩佐は、初の浴衣姿と大好きなひまわりの花の髪飾りを付けて登場。ホームに立った彼女は、「『無人駅』でデビューしたときから地元・千葉県の無人駅で歌唱イベントをやりたいという無謀な願いを持っていて、かなうはずのない夢かなとずっと思っていたんですが、今日、こうやって実現できて無茶苦茶うれしいです」と喜びのコメント。

　また、「肝心のお客さんが来てくださるかどうか不安だったんですけど、こんなにもたくさんの方に大事な時間を使って来ていただき、本当に皆さんは温かいなと感じましたし、皆さんへの感謝の気持ちを再確認できたそんな一日です。皆さんに楽しんでいただけたらうれしいですし、夏の思い出の一ページに今回の歌唱イベントが書き加えられたらすごくうれしいなと思います」と笑顔で感謝の気持ちを語った。

　この日のイベントで岩佐は、ソロデビュー曲『無人駅』をはじめ、同カップリング曲『ヘビーローテーション（演歌バージョン）』、城之内早苗のカバー曲『あじさい橋』、それに再度、『無人駅』の全4曲を披露。熱い声援が飛び交う中、続いて同駅前の駐車場で握手＆記念スタンプ会を行った。

　その後、この日だけ臨時で運行されるという特別列車「わさみん号」に乗車。彼女の愛称“わさみん”から名付けられた特別列車の一日車掌を務めると、抽選で選ばれたファン40人が同乗した。「わさみん号」が発車すると岩佐は、「このいすみ鉄道と岩佐美咲のことをもっと好きになってもらえるような旅にしたいです」と乗客に挨拶。国吉駅から大原駅までの4駅、運行時間20分間にわたって車窓から見えるのどかな景色を眺めながら列車の旅を楽しんだ。

　車内では、いすみ鉄道の歴史を紹介したり、同社と彼女のコラボグッズが当たるクイズ大会などが行われ、盛り上がったという。終点の大原駅での下車時にはファン一人ひとりと握手を交わしながら見送り、「一日車掌というのは初めてで、すごくあこがれていたので、今日は私にとって一番の夏の思い出になりました。いすみ鉄道について、今日一日ですごく詳しくなりました。鉄道って、面白いなと思いました。鉄道オタクになりそうです」とご機嫌の様子で、一日車掌の任務を終えた。

　6月6日に開催された『第4回選抜総選挙』では、3年連続圏外から33位（9297票獲得）に選ばれ、演歌歌手としても絶好調の彼女。現在、全国の「無人駅」の写真を募集する「『無人駅』フォトコンテスト」（応募締切は 8月31日）を開催中だ。