6月27日に発売した8枚目のニュー・シングル『Z女戦争（おとめせんそう）』が好評の人気女性アイドル5人組・ももいろクローバーZ。6日、フランスで行われた『Japan Expo』にて、2013年夏を目標に製作される大人気アニメ『美少女戦士セーラームーン』の新作主題歌を担当することを発表した。

　『セーラームーン』は日本だけではなく世界中で愛されているマンガ＆アニメ作品だ。今年はその誕生20周年という記念すべき年ということで、豪華愛蔵版や復刻商品の発売、イベント開催などの記念企画が準備されている。6日、フランス・パリ郊外で開催中の日本文化をテーマとした博覧会『Japan Expo』に出演したももいろクローバーZ（ももクロ）。同イベントで、ももクロはアニメ『美少女戦士セーラームーン』の新作主題歌を担当することを発表した。

　ももクロの5人は『Japan Expo』会場内のJ.E.LIVE HOUSEで行われたイベント『SAILOR MOON 20TH ANNIVERSARY STAGE FEATURING MOMOIRO CLOVER Z』のステージにセーラームーンをイメージした衣装を着て登場。TVアニメ『セーラームーン』のオープニング曲として知られる『ムーンライト伝説』をオリジナルの振り付けで披露した。

　その後、メンバーの玉井詩織から来年2013年夏公開を目標にセーラームーンの新アニメが製作されることが発表され、集まった観客からは大きな拍手が沸き起こったという。さらにリーダー百田夏菜子から、新主題歌をももクロが歌うことが発表され、「世界中のみなさんに私たちの歌声が届くようにがんばります！」とコメント。場内は大歓声に包まれた。

　またこの日は、ももクロの自己紹介もセーラームーンバージョンに。百田はセーラームーン、佐々木彩夏はセーラーマーズ、玉井はセーラーヴィーナス、有安杏果はセーラージュピター、高城れにはセーラーマーキュリーとして自己紹介を披露した。

　同イベントの様子は、東京・港区のニコファーレで行われた「『美少女戦士セーラームーン』20周年記念トークイベント」とも連動し、ニコニコ生放送でも配信。ニコファーレには月野うさぎ役の三石琴乃、地場衛＆タキシード仮面役の古谷徹が出席した。三石から「『ムーンライト伝説』を歌ってみていかがでした？」と訊かれると、佐々木が「この曲はママが私に子守唄として歌ってくれていた歌なのでそれがこうやってステージで歌えてそしてフランスで歌うことができてすごくうれしいです」と回答。

　続いて古谷から、新作主題歌を担当することの感想を訊かれた、玉井は「今日セーラームーンのイベントがあるということは聞いていて『ムーンライト伝説』を練習してきたのですが、控え室に入ったらこのかわいい衣装とウィッグが置いてあって、この衣装を着れることにびっくりしたのと、アニメ主題歌を歌わせていただくということを今日フランスで聞いて、ダブルでびっくりでした」と嬉しそうに答えていた。

　ももクロは同イベントの前日（5日）も『Japan Expo』に参加。ももクロの海外公演は昨年9月のドイツ公演、今年5月のマレーシア公演に続いて3カ国目となる。5日、フランス初のライブパフォーマンスとなった『Japan Expo』メインステージでのライブでは、メンバーのイメージカラーで照らされた5つの箱の中にそれぞれのシルエットが出現。箱の中から5人が「MCZ参上」の5文字をそれぞれ一文字ずつ筆で書き上げた後、そこを破って登場するというオープニングで、集まった観客の度肝を抜いた。

　さらに発売されたばかりの新曲『Z女戦争（おとめせんそう）』を始めとして4曲を熱唱。メンバーが「みなさーん！ボンジュール！」と叫ぶとフランスのファンも大きな拍手で出迎えた。また5日午後に行われたライブではフランス語での自己紹介も披露。『ピンキージョーンズ』や「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」など、人気の楽曲を次々に披露し観客を圧倒した。その他、現地ではファンへのサイン会やフランスメディアからのインタビューを受けるなど、ライブ以外でもフランスの人々を魅了したももクロ。『セーラームーン』の主題歌をはじめ、世界でも注目が集まっている。

　なお、現在発売中の『月刊デ☆ビュー』8月号の特集『そろそろ考えてもいいよね？「世界デビュー」という選択肢』では、世界の舞台で活躍する“クールジャパン”のアーティストを紹介。アジア、欧米、南米から中東まで、全世界で大人気の日本のアイドルやポップカルチャー。世界デビューに近づく情報満載の特集となっている。