仙台のモデル・タレント事務所「ステップワン」に所属するアーティスト、アイドルユニットが出演するライブ『2012 STEP ONE SHOW CASE at Tokyo』が4日、渋谷duo MUSIC EXCHANGEで開催された。メジャーデビューを果たしている5人組アイドルユニット・ Dorothy Little Happy（ドロシーリトルハッピー）を筆頭に、仙台からやってきた少女たちがステージを繰り広げ、詰め掛けたファンを熱狂させた。

　ショーケースの第１部では、長田麻衣奈、ハッピーダンス、ピーチ＆チョコ、mImi、プリティレモンらが撮影会やミニライブを開催。ドロシーをきっかけに「ステップワン」のメンバーに興味を持った東京のファンたちにアピールした。そしてドロシーとＢ♭は互いに持ち曲を入れ替えて披露するなど、ショーケースらしいレアな試みに挑戦した。

　第２部はＢ♭の選抜メンバー7人とドロシーのコラボライブ。はじめに登場したＢ♭はメンバーとファンが一緒にジャンプする応援ソング『Hi so Jump 』で会場をひとつにすると、クールで大人びたボーカルとキレのあるダンスで魅了。一方MCではあどけなさも残る自己紹介で空気を和ませた。そして終盤には東日本大震災へのさまざまな想いを込めながら「私たちは生きていく」と力強く宣言する『Life gose on』を熱唱した。

　Ｂ♭からバトンを受けたDorothy Little Happyは、仙台光のページェントをイメージしたラブソング「冬の桜」でライブをスタート。“オレモー！”コールがお馴染の「デモサヨナラ」などのライブ定番曲、スタンドマイクとハットを使った「Hey Boy Hey Girl」などを次々に披露。さらに「ショーケースなので、新しいことに挑戦してレパートリーを増やしていきたい」と新曲2曲を一挙にファンに初披露。

　悲しみを乗り越え、夢に向かって前進するアッパーチューン「ナミダよりもずっと速く」では、曲中でDorothy Little Happyの頭文字「Ｄ！Ｌ！Ｈ！ Let's Go!」のポーズとコールを新たに入れ込んだ。また「5人の想いを詞に書かせていただきました」という「Over There」では、メンバーやファンとの絆を歌い込み、じっくりと聴かせるバラード曲に挑戦。最後には「今日一日の感謝をこめて歌わせていただきます」と「未来へ」で締めくくった。

　70名余りの出演者とスタッフが東京に集合して開催したショーケースライブ。彼女たちの住む東北を見舞った大震災からまもなく１年。夢を断たれかけた少女たちが、仲間やファンとの絆、歌とパフォーマンスの力を信じて立つステージは明るさと希望、力強さに満ちている。仙台から次々に誕生する原石の輝きは、この日渋谷に集まったファンの胸にもしっかりと刻みつけられたようだ。