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2012/01/27 19:40
松坂桃李、アニメ声優初挑戦もダメ出し「シンケンレッドよりテンション下げて」
3DCGアニメーション映画『ドットハック セカイの向こうに』が21日に公開初日をむかえ、声優を務めた、桜庭ななみ、松坂桃李、田中圭、松山洋監督が舞台挨拶に登壇した。
ゲーム、アニメ、コミックなど様々なメディアで展開されてきた『.hack』シリーズ初のオリジナル劇場版3DCGアニメーションで、現実と虚構の2つの空間を通して、少女の成長と恋と冒険が描かれている。
アニメのヒロイン声優を務めるのは2度目の経験となるが、桜庭は「前回は反省点がたくさんあったので、それを活かしてやろうと思ったけど、何度やっても難しく感じます。特に今回は動きが細かく、口の動きもリアルだったので大変でした。後半はガッツで頑張りました」と語り「もし、次に声優をやるなら、人間じゃないキャラをやりたい!」と熱望した。
アニメ声優初挑戦となった松坂は「お芝居とは違って、声だけで表現しなきゃイケない。映像で田中翔という人物ができあがっていて、そこに声を入れて人物を完成させていくので、難しかったですね。ボソボソしゃべるキャラだったので、監督からも『もう少しテンション下げて』といわれて…」とアフレコの苦悩を振り返った。すると監督が「松坂さんはちょっと元気すぎたので、『シンケンレッドよりもう少しトーンを下げて欲しい』とお願いしました」とアドバイスしたことを明かした。
一方、同じく声優初挑戦だった田中は「難しいと思うこともありましたが楽しかったです」と笑顔。監督からも「収録にいらした瞬間からイメージ通り。リテイクも一番少なくて。ディレクタールームで『智彦(田中が声を務めたキャラ)がいる!』と言ってたんです!」と絶賛。それに対して田中は、「14歳の役ですが大丈夫ですか?(笑)」とつっこみ、会場の笑いを誘った。
自分たちが演じた役柄と同じ、14歳の頃にハマっていたものを聞かれると、桜庭は「部活一筋でしたね。テニス部で真っ黒でした。靴下脱いでも履いてるみたいな(笑)」と語り、松坂は「実はマンガ家になりたくて、好きなマンガのキャラをノートに描いていましたね。当時は『行け!稲中卓球部』が好きでした。でも、この前実家に帰ったときに、当時のノートを引っ張り出して見たんですが、まぁヘタクソで(笑)、やっぱり自分には才能なかったんだなと……」と意外な過去を告白。
中学生の淡い恋模様も描かれている今作。ゲームの中で告白する登場人物にちなんで、告白方法を聞かれた松坂は「僕は直接言います。メールだと返信待ってる時間がドキドキするので」と語ると、田中は「僕も直接言いますね。でも、告白しようと思って、相手も告白されるってわかってる雰囲気の中、そっから3時間言えなかったことがある」と苦い告白の思い出を明かした。
松坂は「映画のキャッチコピーになってる、翔の“僕たちは思っている以上につながっているかもしれない”っていう言葉がすごく好きで。みなさんも、この映画をいろんな人につなげていってくれたらうれしいです」アピール。最後に監督から「脚本から完成まで丸4年。個人にとっては10年の夢がかなった。桜庭さんには是非、『ドットハック セカイの向こうに』でアカデミー賞をとってもらいたい!!」と熱望され、「が、頑張ります!!」と戸惑いながらも元気に返事を返した。
なお、現在発売中の『デ☆ビュー』では、桜庭ななみ、松坂桃李、田中圭それぞれが所属するプロダクションも参加の『冬の特別オーディション』を掲載中。また、松坂、田中のインタビューも掲載。